第二文学 戯画 より
午後はまた開演前と同じようにテラスの椅子に座り、コンビニで買ったバターロールを齧って話し込んだ。
「学校の図書室、どうなるんだろう」
榛央が切り出す。
「明るい図書室に生まれ変わるんだよ」
圭吾が答える。
生徒会便りかなにかで見た新しい図書室の完成予想図は、よくニュースで見かける『使いづらい図書館』そのものだった。
「呪いの老人はどうなるの?」
と、貴之が問い返すが、圭吾の耳には初めて届いた。
「あー。あいつも若返って、高校生になるんじゃない?」
「色褪せて青白くなって」
「キャラメルマキアートとか飲んで」
「いや、スタバは入んないけど」
圭吾
You are viewing a robot-friendly page.Click hereto reload in standard format.