第七文学

 第二文学 戯画 より

 午後はまた開演前と同じようにテラスの椅子に座り、コンビニで買ったバターロールを齧って話し込んだ。

「学校の図書室、どうなるんだろう」

 榛央が切り出す。

「明るい図書室に生まれ変わるんだよ」

 圭吾が答える。

 生徒会便りかなにかで見た新しい図書室の完成予想図は、よくニュースで見かける『使いづらい図書館』そのものだった。

「呪いの老人はどうなるの?」

 と、貴之が問い返すが、圭吾の耳には初めて届いた。

「あー。あいつも若返って、高校生になるんじゃない?」

「色褪せて青白くなって」

「キャラメルマキアートとか飲んで」

「いや、スタバは入んないけど」

 圭吾

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